瞼(眼瞼)のできものの多くは俗に言うものもらいではない

       

   

 瞼(まぶた)のできものには多くのものがありますが,日常診療においては主に麦粒種と霰粒腫が有名です.瞼の分泌腺には皮脂腺(Zeis腺)・アポクリン腺(Moll腺)・瞼板腺(Meibom腺)が存在します.それらの急性化膿性炎症を麦粒種といい,皮脂腺・瞼板腺の慢性肉芽性炎症を霰粒腫と言います.原則的に麦粒種は主に細菌(ブドウ球菌・連鎖球菌など)による感染性の疾患であることより抗生物質の加療により治癒することが多い反面,霰粒腫は切開が必要となることがあります。外見上は非常に似通った様相を呈していますが,病態学的にはまったく違う疾患とされています.
霰粒腫のの中には高齢の方で再発性のものは眼瞼癌の場合が時に存在しますので,その可能性が示唆された場合は,病理検査を必ず行う必要があります.
結膜や瞼にアレルギーや結膜炎などの炎症性疾患がある場合などにできやすいものですが,原則的には,予防することはできません.体質的にできやすい時期があるものと思われますが,それが一生続くことはありません.