眼圧上昇によって起こる眼疾患(緑内障)
 
その個人のもっている眼の眼圧に対する抵抗力をこえて眼圧が一定期間以上にわたって上昇すると眼と脳をつないでいる視神経に障害をきたし,視野異常や視力障害をもたらす疾患を緑内障と位置ずけている.通常眼圧は統計学的に上限値21mmhgと位置ずけられているが,あくまでも統計学的なもので多くの人にとってはと言う意味であり,中にはその眼圧では高い場合も認められますので,眼圧測定のみで全てを判断することはできません。ここで視野の検査が重要であることになる.また視野以外にも視神経の形状が緑内障性の変化があるかどうかもチェックポイントとなります.また正常眼圧緑内障といって、眼圧がまったく正常であっても、視神経に緑内障性変化をきたす疾患もあり、最近では眼圧が高い緑内障よりも頻度は多いといわれています。40歳以上の約4%に認められるともいわれています。それを診断するには眼底の視神経の検査が必要です。視神経は中枢神経であり再生能力が認められません.末梢神経は再生いたしますが,その点視神経は一度緑内障によって障害を受けますと,回復することがありませんので,障害を起こす前に治療をすることが大切となってきます.治療には,点眼・内服にてまず行い,改善がない場合はレーザー治療それでもだめな場合は手術によります.眼圧は何故上昇するかと言いますと,眼の中には房水という水が循環しておりまして,このバランスが崩れたとき,つまり房水をつくる上水道(毛様体上皮)の水の量を房水を流す下水道(隅角)が流しきれなくなった場合,房水が眼球内に貯瘤します.その結果眼球内圧が上昇し視神経に障害を起こしてくるわけです.